S t o r y


ねぇ、一緒に遊びましょ。
かくれんぼ。

鬼は貴女。
見つかった私は、ナイフを胸にグサリ。

ええ、今度は私が鬼ね。

 


もーー、いいかーーい?


………もーー、いいかーーい?


………………もーー、いいかーーい?


………………………もーー、いいかーーい?

 

………………………………………………。

待っててね。
すぐに見つけるわ。

 

貴女の胸に、このナイフをちゃんと返してあげるから。

 

待っててね………………私の大好きな、十六夜。

 



君が「ある」といえば
僕は「ない」というし
君が行ってしまいそうになれば
僕が君を引き留める
それに理由は必要ない



『ひとりかくれんぼ』